歯周病検査のときのチクチクについて(プロービング)
2024.6.22
こんにちは!
ついに関東も梅雨入りしましたね☔じめじめした湿度の高い毎日。。すっきり晴れた日が個人的には好きですが、この湿度はきっとお肌へも潤いを与えてくれるはず!!と信じ、過ごしています笑
さてさて、すこしでも皆さんに歯周病のことを知っていただきたく本日は歯周病を知るための検査についてお話します。
当院では、歯周病の検査ということで以下の項目を行なっています。
1⃣プロービング検査
2⃣エックス線検査(デンタルエックス線写真10枚法)
3⃣プラークの付着状況の検査
その他、歯の動揺度や、根のまたの病気(根分岐部病変)なども調べます。
その中でも、1⃣プロービングという検査ではチクチクチクと不快感を感じたことがある方は多いのではないでしょうか。
プロービングでは主に、歯周ポケットの深さと歯ぐきからの出血・排膿の有無などを見ています。
基本的には、成人の患者さんが初診でいらっしゃった時、3~6カ月の定期検診で来院してくださった時に計測して、経年的な変化をみていくことができます。
測定には目盛りのついたプローブを歯周ポケットに優しく差し込みます。25g程度の軽い力で計測していくので、そんなに痛みは感じません。
・・・が、歯周病の検査の印象を患者さんにお聞きすると「あのチクチクする検査ね!」と言われることが多いのも事実です(*・ω・)
[歯周ポケット深さについて]
歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)は、健康な状態だと1~2mm程度です。
歯周病に罹患した歯周ポケットは4mmを超えるようになり、炎症を伴うことが多いです。
それ以上に6mm、8mm、10mm、、と入っていく場所もあります。
また、歯周病に罹患していなくても親知らずや、歯並びがよくなかったり、歯の破折(歯が割れる)などの原因でどーんと歯周ポケットが深くなることもあります。
ただ不思議なのが、8mmの歯周ポケットが存在していても、急性症状が起きていなければ、患者さんは痛くないといことも多々あるんです。この無症状で進行していくという歯周病の特徴こそ、歯周病が重篤化する原因と言ってもいいかもしれません。
[プロービング時の出血について]
出血に関しても、“歯磨きの時に血が出る“ことは、そんなに大げさなことに感じない方が多いと思いますが、健康な歯肉の方が適切なブラッシングをしていれば、歯磨きの時に血は出ないのです!
プロービング検査の時には、プローブを差し込んだ時の出血の有無=炎症の有無を見ています。
血が出ている歯周ポケットが多ければ、歯周病に罹患しているリスクも上がっているということになります😐
また、BOP(bleeding on probing)プロービング時に出血し、調子のよくない歯ぐきの箇所がお口の中でどれぐらいの割合があるのかも計測します。BOP率100%でしたらとっても炎症が広範囲で起きていますし、20%以下だと比較的歯周病のリスクを減るという値になります。(大体、歯周病患者さんでも軽度~中等度であれば、初診時からブラッシングを頑張っていただいたり、歯周病の治療にしっかり通って下さる患者さんは継続的にBOP率の計測をすると数値が減少しよくなっている様を確認することができると思います。)
このように、プロービング検査から歯周ポケットの深さや出血の有無をもとに、患者さんの今の状況の把握、また将来の歯周病の進行の予測などをお話して、歯周病治療を始めます。そして経年的な経過をたどっていくことができます。
何回も言いますが、お口の中に発赤(赤み)や腫脹(腫れ)などの炎症があっても、患者さんはなかなか気づけないものです(>_<)
歯周病は軽度→中等度→重度と段階を踏んで進行していきますが、十数年前の話になりますが、私の祖母や父をみていても、ず~っと長いこと痛くなかったのに急に歯がグラグラ揺れ始めて歯科医院に行ったら、即抜歯(しかも数本)そして入れ歯になっていったという経過を身近でみてきました。
基本的には歯周病は無自覚・無症状の場合が多く、歯科医院で検査を受けて初めてご自身が歯周病であることを知った・・・という方もたくさんいらっしゃいます。
むし歯や歯周病はお口の中の感染症であり、予防で防ぐことが可能です🌟
まずは、歯科検診を受ける習慣をつけていただくと自分のお口の中の状況把握できると思います。
できるだけ多くの方の歯周病を治していきたい、そしてご自身のお口の中の状況を知ってもらいたいと強く、強く感じています!
何か、お口の中でお困りごとがあったり、自分の口の中のことはそんなにわからないし、気にならない、、という方も是非一度歯科医院に足を運んでみてください!
きっと、何か得るものがあるかと思いますよ🤗今日も、患者さんにお会いできるのが楽しみです♪

