歯科金属アレルギーについて

2024.7.18

皆さん、こんにちは♪梅雨明けももうすぐ!これから暑くなりそうですね。

今日は歯科金属アレルギーについて記載します✍

これからの季節、汗をかくことがより多くなると思います💦皆さんは、長時間金属製のアクセサリーをつけていてかぶれたことがありますでしょうか?

これはいわゆる金属アレルギーの一種で局所性の金属アレルギーにあたります。

局所性金属アレルギー(接触皮膚炎)は・・・

金属製のアクセサリーなどに金属が反応し、溶け出します。そして金属イオンが皮膚などを通って体内に吸収され、金属が接しているその部分に限局してかゆみや湿疹などが起こる、というものです。

こちらのタイプは私の周りにも何人かいて、金属製のピアスなどは付けずに別のものでおしゃれを楽しんでいます。原因がわかっているので、金属製のものを身に着けないということで症状も緩和します。

それに対して、歯科金属製アレルギーは、少し厄介です。

歯科金属アレルギーは全身性アレルギーになります。

全身性アレルギー(全身性接触皮膚炎)は・・・

歯科金属などが唾液により溶け出し、イオン化された金属がお口の中の粘膜や消化管から吸収され、血流にのり全身に運ばれ遠いところの部位で接触皮膚炎を起こす。。。

つまり、金属が直接接しているお口の中に症状は現れないのです!

そんな訳で、お口の中の金属が原因だったとしても、お肌のトラブル(肌荒れや水虫)と思われてしまうことも多く、歯科金属による全身性皮膚炎の方が厄介です😖

症状はお口の中(口内炎や、歯肉炎、舌)や口周りの荒れ、また、手や足、背中に症状がでることがあります。かゆみや、湿疹、紅斑や蕁麻疹のような症状がでることが多いです。

当院へ歯科金属アレルギーの治療にいらっしゃる方の大半が、「自分は歯科金属アレルギーなので口の中の銀歯を外したい」といらっしゃいます。

つまり、その前に皮膚の異常を感じ、専門家のところでパッチテストなどの検査を受けてからいらっしゃる場合が多いのです。手や足の皮膚に異常を感じたときに原因は口の中だ!と思う方はそうそういないですよね。

代表的な金属はこれらになりますが、歯科の場合これらを複合して使用している場合が多く、歯科金属アレルギーの疑いがある、と皮膚科などでなった場合は、一つづつ銀歯などの金属を外していき(メタルフリー治療)、症状が改善されれば、歯科金属アレルギーだね、とういう話になります。

ドイツでは小児や妊婦に対して、歯科治療において、Pd合金、銅やアマルガムなどの金属を使用することが禁じられているそうです。

日本では、それなりの大きさのむし歯になってしまった場合、保険診療では銀歯を選択せざるをえない場合がまだまだ多いのですが、金属イオンの蓄積により、アレルギー症状につながることもありますし、

今、銀歯がたくさん入っていて問題がなくても、将来的に歯科金属アレルギーになることも大いに考えられます。歯科金属アレルギーは症状が出現する場所も、発症するまでの期間も人によって異なります。そして、症状が出たときの原因の特定が難しいことから、むし歯治療をする際に、金属にするかどうかの選択を一度考えてみていただきたいな、、と心から思います😊

私が今までお会いしてきた歯科金属アレルギーの患者さん方は、お口の中に10本近く(奥歯のほとんど)の銀歯が入っている方々ばかりで、毎回銀歯を外すのも大変だな、と感じていました。

また、歯科衛生士の観点からは、使用する歯磨き粉によっては、歯磨きの際に銀歯(金属)が削れることもあるので、そのあたりのお話も患者さんにしていきたいと考えています✨

歯科金属アレルギー治療(メタルフリー治療)にご興味のある方は、是非一度当院にいらしてください🦷

皆さま、熱中症にはお気を付けくださいね🤗

 
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