２０２４．７．２９

皆さん、こんにちは！先日、当院で歯を抜いた患者さんで勉強の為なら是非写真使ってください！と写真掲載を快諾してくださった方がいらっしゃったので今回は人が「歯を失う原因」について記そうと思います✨

この患者さんは、７０代の女性で「歯ぐきが腫れて痛い、ものが噛めない」という理由で当院にいらっしゃいました。

とにかく、お会いした時には歯ぐきがパンパンに腫れていたので、まずは炎症をひかせるために歯ぐきに少し切開を入れ膿を出し、抗生剤を投与し炎症が落ち着いてから抜歯を致しました🦷

レントゲンで見ても歯の周りは黒くなっており、歯を支えている骨が根っこの先端の方まで失われているのが分かります。そして歯の周りには大量の突起のようになっている歯石がついています。

抜いた歯を見ると、右側の根っこ(歯根)に灰色にみえているもの、これが歯ぐきの中につく縁下歯石といわれるものです。そして炎症がかなり強かったので不良肉芽といわれる感染した軟組織がだいぶでてきました。

今回は歯周病の急性発作ということで抜歯をしましたが、この患者さんは以前より他院にて定期的に検診を受けられていたそうですし、直近で検診でクリーニングをしてから腫れてきた、とういうことで当院に来院されたので、重度の歯周炎に侵されていた場所をクリーニングをしたことで傷がつき感染したということが考えられます。

このように、歯周病で歯を失う方は多くいらっしゃいます。

歯の喪失理由の

第一位は歯周病(３７，１％)

第二位がむし歯(２９，２％)

です。破折(歯が割れる)も上位ですね💦やはり、自覚症状がなく進行していく歯周病はこわいと実感します😖

年齢的には５０歳ぐらいから、歯を失う方が増えてきます。

５０代で２，６本/６０代で５，７本/７０代で９，５本と年齢と共に歯も少なくなっていく傾向が強いです。

８０２０運動のように８０歳で２０本の歯が残っていればおいしくごはんが食べられて健康的な生活が送られると言われています💛

ですが、よく考えてみると、、通常だと２８本(親知らずを入れると３２本)歯があります！

私は矯正しているので２４本です🦷あと、８０歳になるまで４０年で４本も失うリスクがあるのか？と考えても今は、想像もつきません（笑）

どんな理由であれ、知らないうちに歯を失う方向に働かないように、まめに歯科医院に来ていただいて、皆さんとお会いできたらなと思います🌻

Sさん、画像掲載を快諾していただきありがとうございます！感謝いたします🤗