歯が割れる!歯根破折について

2024.8.6

皆さん、こんにちは😊

突然ですが、歯が割れる、、、そんな話を聞いたことはありますでしょうか。。

歯が割れる・折れることを「破折」といいます。

破折には2種類あり、歯の上の見えている部分が折れたり欠けたりすることを歯冠破折、

歯ぐきの中の見えない部分である歯の根っこでヒビが入ったり、割れたりすることを歯根破折といいます。

破折は、歯の喪失する原因の第3位と、歯周病、むし歯に次いで多くの方が破折で歯を失っています。

歯が破折した場合、保存か抜歯かその状態によって判断していきますが、特に歯根破折は歯の根の奥で縦に割れていたりすると即抜歯というケースも少なくありません😨

破折の原因

1⃣外傷 歯に外から強い力が加わるとその衝撃から歯が割れる、欠ける(交通事故など)

2⃣歯の神経がない むし歯などが進行し神経治療(歯内療法)をした歯は血管も一緒に取り除くため、

歯に栄養が供給されなくなることで枯れ葉のようにカラカラになってしまい、強度が低下し、ヒビや割れが生じる

3⃣金属の土台が入っている むし歯治療の一環として入れられることが多い、強度の低い金属が入っていて、噛む力が強ければ割れることが多い

4⃣歯ぎしり/食いしばり 寝ているときの歯ぎしり食いしばりは相当強い力として歯に負担がかかるため歯にヒビや割れが生じる

5⃣不正咬合 全体で嚙む力を分散できないような、不正咬合(悪い歯並び)が原因となることもある

下の写真の患者さんは他院でも治療をするなら抜歯になるかも、とおっしゃられていたそうですが、いよいよ違和感や痛みが強くなってきたということで当院へいらっしゃいました。

歯周ポケットもかなり深かったですし、CT撮影で検査をして、やはり歯根破折の疑いが強かったため抜歯をしました。神経のない歯で、金属の土台が入っており、金属の噛みあう部分にもすり減った跡がありました。

抜いた歯を見ると、きれいに折れているので抜いてよかったな!となりますが、割れている部分が歯ぐきの中に埋まっているときは、まだ使えるし残しておきたいな、、と感じやすいのが歯根破折です。

(Sさん写真掲載を快諾してくださりありがとうございます♡)

ですから、歯根破折は痛みなど感じにくいので、歯科医院に行って「破折の可能性があります」と伝えられても、

患者さんは、ん?何も感じないけど、、ということもあります。

神経のない歯がうずく、違和感がある、ムズムズする

歯が響く、浮く

歯ぐきにできものができた

被せ物、詰め物が取れた、取れやすい

などの異変を感じた場合には、歯科医院へいらしてください🦷

そして、むし歯の早期発見・早期治療、被せ物の土台を金属にしない、早期に不正咬合を治す、マウスピースなどで歯を守ることが、破折の予防法になります✨

ご自身の歯の破折の確認、将来破折につながる可能性やリスクについて知りたい方は、是非一度検査にいらしてください🌻

 
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