ラバーダム防湿って何??
2024.5.31
皆さん、こんにちは!
今日は台風の影響で大雨だそうです。外は土砂降りですが、雨音を聞きながらの朝の時間は心地よくもあります。(いつもブログは起床してから6時頃に書いています♪)
今回は皆さんに知っていただきたくてラバーダムについて書きます。
時々、、「こちらの歯科医院では根っこの治療の時にラバーダムは使っていますか?」というお問合せを患者さんから受けることがあります。
答えは「はい!ラバーダムやっています!」です。知る人ぞ知るラバーダム…
当院では、主に歯の根の治療をするとき、また子どもたちのむし歯の治療をするときにラバーダムを使用します。
簡単に言うと、歯にゴムのシートをすることで治療する歯を隔離して、唾液や浸出液などの中にたくさん含まれている細菌が入ってこないようにすることです。
ラバーダムをすることでたくさんのメリットがあります。
①「視野の確保ができる」
治療する歯を、舌や頬の粘膜、唇から隔離することができます。その歯を見やすくすることによって、歯科医師がしっかり確認でき、より精度の高い治療ができます。
②「細菌の感染を防ぐ」
歯の根の病気やむし歯は基本的には細菌感染によるものです。歯の根の治療(根管治療)や、むし歯の治療はその細菌感染を取り除くために行います。唾液中にはたくさんの細菌が含まれているため、治療中に唾液が歯の中に入らないようにします。
それ以外にも、呼気(人の吐く息)から術野を守ったり、粘膜の保護をするというメリットもあります。
特に私たちの医院が子どもたちにもラバーダムをする理由は、視野を確保してしっかりと取り残しのないようにむし歯を除去した上で、歯を乾燥させて、レジンなどの詰め物をしたいからです。
唾液もそうですし、呼気にも水分(水蒸気)が含まれます。治療で使う接着剤は歯が乾燥している方が、強固な接着をします。子どものむし歯治療したところのつめものが何回もとれるとその都度、歯科医院に行き、治療をしてもらう。。。それは、子ども自身にとっても保護者の方にとっても大変なことです。なるべくそんな思いはさせたくない。ですし、歯の根の治療もそうです。昔行った根の治療の歯が再感染してくる。根の治療は回数もかかりますし再治療は患者さんにとってもがっかりな出来事かと思います。もちろんラバーダムをしたら絶対に再感染しないというわけでは決してありませんが、なるべくきっちり治療をしたいという思いで毎日診療しています。
ラバーダムのデメリットとしては、歯の締め付け感がある/口が乾く(装着中は口がゆすげません。)/顎が疲れる(装着中は口を閉じられません。治療している反対の歯で開口器というお口を開けてくれる器械を着けることで顎の疲れは軽減します。)
このように、ラバーダムのデメリットもありますが、メリットの方がたくさんあります。
特に初めてラバーダムをするお子さんでも大丈夫です。むし歯の治療の前にラバーダムも含め、むし歯の治療の練習をしてから治療に入ります。当院では4,5歳のお子さんも余裕な表情でラバーダム装着でのむし歯治療を受けています。先日は治療中に目を閉じて寝ているお子さんもいました☆
ラバーダムは患者さんにとってはまだ聞き馴染みのない言葉かと思います。
何か気になることがあれば、些細なことでもご相談くださいね!
本日も当院の目標でもある「自分が受けたい、家族に受けさせたい歯科治療」で、スタッフ一同頑張ります(*^-^*)


