むし歯予防にはフッ素が効果的
2024.6.6
みなさん、こんにちは!歯科衛生士の福栄です😊
今日はみなさんもご存じかと思います、フッ素について書いていこうと思います。
振り替えると、、、もう30年以上前になりますが、私が幼稚園/小学生の頃は(私の家庭だけかもしれませんが)、「歯医者に行くタイミング」は、学校などから検診でむし歯や歯垢の欄にチェックをされた黄色い紙を持って苦手な歯医者さんに行く、そして治療をする、、という感じで、予防で歯医者さんに行った記憶がありません。(私の記憶違いで連れて行ってくれていたら父には謝罪致しますが(笑))
という経験があるので、今、「ネットでフッ素がいいと調べてきました」「1歳半(3歳児)検診できました」とお子さんが小さいうちからむし歯の予防のために来て下さる保護者の方にはお子さんへのあたたかい愛を感じます♡
おそらく、健康に対する意識がみなさん高いので、予防でそれを維持できるのであればその手間は惜しまないという「時代」になってきたのではないかと思います。
その一つが歯科医院で行う「フッ素塗布」です!
子ども、歯医者さん、フッ素という組み合わせは、世の中に浸透しつつありますが、フッ素はどのような効果を発揮して歯をむし歯菌から守ってくれるのでしょう。
そもそも、むし歯は歯の成分であるミネラルが溶け出す脱灰と、ミネラルが歯の中に戻って結晶化する再石灰化が繰り返される、というバランスが崩れた(脱灰が大きくなった)ときにむし歯になります。
バランスが崩れる要因には次のようなものがあげられます。
⇒お口にいる細菌の種類や量、唾液の量や性質、飲食の頻度や種類、歯磨きやフロスなどのお口のケアなどのバランスが崩れるとむし歯になります。
そこでフッ素の出番です!フッ素には3つの働きがあります。
①歯を強くする
フッ素が歯の表面のエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変えることでむし歯に強い(溶けにくい)歯を作ります。
②再石灰化を促進する
酸により歯から溶け出したミネラル成分(カルシウムやリン)を補うことで再石灰化(エナメル質の修復)の促進をします。
③むし歯菌を抑制する
フッ素が歯垢の中に入り、細菌の働きを弱めることで、歯を溶かす酸がつくられるのを抑えます。
使い方としては、
おうちでは・・・
子どもの歯が生えて(生後6カ月頃~)歯磨きを始めたらフッ素入りの歯磨きジェルを、4歳頃からぶくぶくうがいができるようになったらフッ素入りの歯磨きペーストをを使いましょう。(500~1450ppm)
また、当院ではフッ素洗口(ぶくぶくうがい)もおすすめしています。(フッ素洗口は全国3923の保育園、幼稚園、小中学校で実地され、フッ素洗口を続けると50~60%むし歯を予防できるといわれています。)
歯科医院では・・・
高濃度のフッ素塗布(9000ppm~)を3カ月に1度の定期検診で行っていきます。
※塗布後は30分間うがいや飲食を控えていただきます。フッ素は口の中に長く留まるほど効果的です☆
歯医者さんで塗るフッ素は、私個人としましてもおいしい、と感じる味ではないので苦手なお子さんもいます。そんなお子さんでも塗布できるような工夫もしているので、気なる方は是非一度ご相談いただけたらと思います。
とてもいいことだらけのフッ素ではありますが、もちろんフッ素を塗るだけではむし歯は防げません。
毎日の歯磨きやフロッシング(フロスをすること)や、よく食べる飲むお菓子やジュースにも気を付けていただけるよう、定期検診でもサポートをしていきたいです(*^-^*)
お子さんの大切な歯、歳を重ねておじいちゃん、おばあちゃんになっても大事に使っていただけるように、本日も予防に励みます!!
暑くなったり、急に肌寒くなったり、、みなさん風邪などひかないようにお過ごしくださいね🎵

